「建設標」を生徒の教材に 幅広い年齢層の意見が集約

  赤芝義久さん(塩尻市)



「建設標」の記事と、生徒の作文

 波田中学校で3年生に「選択国語」を教えていた赤芝義久さん。「建設標」の投稿記事をコピーし、生徒に配り、転写させる。転写した文章がどのように構成されているか、表現方法や、文字、言葉遣い、話を展開するときの段落の使い方などを教えながら、授業を進めた。
 最初は転写することを嫌がったり、機械的に転写していた生徒たちも何回かやっているうちに文章の意味を考えながら転写するようになった。段落や文章のつながり、接続のしかたが分かってくるにつれ、生徒たちが授業に興味を持つようになったという。その結果、表現力や読解力が増し、作文コンクールで入賞した生徒もいた。
 「不思議なことに文章力がついてきた生徒は、話しかたも変化してきたように感じます」と赤芝さん。「建設標」の投稿記事を授業に使おうと思ったのは、たまたま、赤芝さんの投書が「建設標」に掲載され、近所の人たちに声をかけられたことがきっかけだった。
 予想以上に多くの人が「建設標」の投書に関心をもって読んでいることを知った赤芝さん。「建設標」では幅広い年齢層が自分の考えを自由に書いていることから「いろいろな人の考えが、若い人の勉強になるのでは」と考えた。字数が500字程度と、生徒が練習するにはちょうど良い文章量であることにも着目した。
 「建設標」の教材を思いつくまでは、「生徒に良い教材になるテーマを探すのに毎回苦労していました」と話す赤芝さん。学校の同僚の中にも新聞記事を紹介して使っている人がいるほど、教育の場では新聞はいろいろ活用されているようだ。

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