新聞紙の腐葉土作り 花や野菜作りに活用

  渡邉謙一さん(長野市)



新聞紙で作った腐葉土


新聞の腐葉土で大きく育った植物
 絵画が趣味の渡邉謙一さん。新聞を使った腐葉土を、花や野菜作りに活用している。洗濯機に水と新聞紙を入れ、7〜8分回す。砕いた新聞紙を底に穴を開けた発砲スチロールの箱に入れ、水抜きをする。水抜きして乾燥したら発酵促進剤を入れ、赤玉土や鹿沼土と混ぜ腐葉土にする。夏なら2〜3カ月で完成する。

 家庭で燃やしていた新聞紙やチラシが、ダイオキシン問題で燃やせなくなったことから、何とか有効な利用方法がないかと考えたのが始まりだった。

 以前から渡邉さんは、紙で漆喰(しっくい)を作る独自の方法「日本紙漆喰画の会」を立ち上げていた。水ではがした牛乳パックをミキサーで砕き、接着剤で固めるという方法で作る渡邉さんの立体的な絵画は紙フレスコ画ともいわれ、フランスのカンヌ国際絵画展で入賞したこともあった。

 こうした経験から、新聞紙を洗濯機で砕くことを思いついたという。初めは新聞紙にチラシなども混ぜて腐葉土を作っていた。新聞が大豆インキを使っていると知って、野菜には新聞紙だけを使用してみた。すると大成功で、大きくおいしいキュウリ・ナスができたそうだ。

 渡邉さんは、「チョウやトンボなどの昆虫が好んで花にとまる様子に驚きました」と話す。腐葉土は土の混ぜ具合によって変わる。花や植物に適した腐葉土にするためにデータをとり続けている。

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