新聞紙で作った紙工芸品 お年寄りのリハビリに効果

  古越てるみさん(御代田町)


デェイケアに通ったお年寄りたちの作品「鳥」


佐久市の佐久総合病院美理分院で、デイケアを担当していた作業療法士の古越てるみさん。認知症のお年寄りのリハビリのために紙工芸品の製作を考え、生活の中でなじみがあり、費用がかからない新聞紙を材料に使うことを思いついた。

空気を入れたビーチボールの表面に、新聞紙を重ね張りしていく。のりが乾いて固まったら、ビーチボールの空気を抜く。すると直径役30センチぐらいの新聞紙の張りぼてができる。お花紙(大きな色紙)を張り、最後に牛乳パックや箱などを切った厚紙で飾りつけてできあがり。

季節に合わせ、作品をイメージして、作り方を考えた古越さん。「物の形にしていくことに苦労しました」と話す。

新聞紙を破く人、のりで張る人、色を付ける人など、作業を分担し、協力して一つの作品を作る。お年寄りがあまり負担にならないように、作業時間を1日役30分とし、作品は完成するまで1カ月ほどかかった。

最初は、仕事のように考え、もくもくと作業していたお年寄りたち。何ができるか分からなかったお年寄りも、作っていくうちに形ができ、楽しみになっていったという。

「お年寄りの人たちには、どんな物になるのかと想像力が生まれ、リハビリ効果にも役立ちました」

古越さんは入賞の喜びを、お年寄りと職員みんなで分かち合った。

「お年寄りのリハビリに、新聞紙は貴重な材料となって大活躍しています」と話す。

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